【きのうきょう】足踏みミシン(産経新聞)

 東京都世田谷区 藤森日出子(82)

 昨年思い切ってついのすみかを狭くした。なるべくシンプルな生活にしようと、タンスや書棚を捨てた。ただ、50年間活躍した足踏みミシンだけは残して納戸に置いていたが、やはり邪魔。捨てるしかないと粗大ごみ係に連絡した。後はその日に家の前に置いておくだけ、と思っていたら、地方に嫁いでいる娘から連絡が入った。「暮れに東京へ行ったとき、Kちゃん(孫)に買ってくれたジャンパーのファスナーが壊れたの。直せないかしら?」

 直し専門の店があるからジャンパーを送りなさい、と言うと数日後届いた。早速持っていくと「大人もお子様もお直し料金は同じです。○○○○円」。えっ! 買った値段より高い。「よし、私が直してみせる」と手芸店でファスナーを買い、足踏みミシンを出した。カタカタカタとリズムが心地よい。あっという間にできあがり。ジャンパーと一緒にチョコレートを送った。後日、孫からお礼の電話が入った。まだミシンは捨てられないな。

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